危機管理の甘さ、以前から指摘 荒天で出航の運航会社社長

産経ニュース
説明会の会場となったホテル知床からバスに乗り込む関係者ら=26日午前、北海道斜里町(鴨志田拓海撮影)
説明会の会場となったホテル知床からバスに乗り込む関係者ら=26日午前、北海道斜里町(鴨志田拓海撮影)

北海道・知床半島沖で起きた観光船「KAZU Ⅰ(カズ・ワン)」の遭難事故で、運航会社「知床遊覧船」(斜里(しゃり)町)の桂田精一社長が安否不明者の家族らに説明を尽くさない姿勢に不満が噴出している。25日午前を最後に家族らの前に姿を見せなくなり、町や国サイドからも説明責任を果たすように要請。27日に説明の場と記者会見を開く意向を示したが、社長の経営姿勢や危機管理の甘さは以前から指摘されていた。

「午後から天気が悪くなる。気を付けろ」

知床遊覧船の元従業員の男性(61)は23日にカズ・ワンがウトロ港を出る直前、豊田徳幸船長(54)にこう声を掛けていた。船長は「えっ」と一瞬驚いた表情を見せたといい、元従業員は「天気予報を確認していなかったのかもしれない」と振り返る。ただ、忠告もむなしく、最悪の事態を招いた。

23日は地元漁師が出港しないほどの強風で、波も高かった。なぜ荒れ狂う海にカズ・ワンは出航したのか。家族らが桂田社長に説明を求めているのは根本的な疑問への答えだ。

関係者によると、24日午後に開かれた家族向けの説明会では荒天の中で出航した理由を問われ、「私は行けると思った」と釈明したという。ただ、その判断に至った経緯など、詳細な状況説明はなかった。

25日午前の説明会でも社長の説明は要領を得ず、同日午後に計2回、26日に計3回開かれた説明会には、いずれも姿を見せなかった。おいが安否不明となっているという男性は「ただ、(当時の状況を)知りたいだけ。なぜそれができないのか疑問だ」と不信感をあらわにした。

家族対応にあたる斜里町の馬場隆町長によると、桂田社長に対し、家族への説明を尽くすべきだと再三伝えてきたが、桂田社長は「いい加減な説明をできない。用意が整っていない」と弁明し、明確な日時などを示してこなかったという。

渡辺猛之国土交通副大臣も26日、「義務として家族に説明しないといけないということを強く言っている」とくぎを刺した。その後、国交省が再度、社長に家族の要望として早急に説明の場を設けるように要請。社長は27日午後の開催に応じたという。

桂田社長の危機管理や安全管理の甘さは従業員の間で以前から疑問視されていた。元従業員によると、桂田社長は海に精通していないにもかかわらず、「なぜ出港しなかったんだ」と船員らの判断に意見することもあったという。元従業員は「数年前に従業員の大半を一斉に解雇し、現在の会社は船に対して船員が少なすぎる。船長らも激務で余裕をなくしていた可能性がある」と語った。

観光船の社長「いけると思った」 荒天での出港・遭難を釈明

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