マクロン仏大統領が再選、日本企業は政策継続に期待

産経ニュース
 24日、支持者の前で拳を突き上げるマクロン大統領=パリ(ゲッティ=共同)
 24日、支持者の前で拳を突き上げるマクロン大統領=パリ(ゲッティ=共同)

マクロン氏が仏大統領に再選されたことに対して、日本の企業関係者からは結果を歓迎し、既存政策の継続を望む声が聞かれた。ドイツとともに欧州の中心的役割を担うフランスの影響力は大きく、急な政策変更はロシアのウクライナ侵攻などによる世界経済の混乱を助長しかねない。そうなれば自社のビジネスにも影響が及ぶだけに、再選は日本企業にとってもベターな結果といえる。

「ネガティブサプライズ(想定外の悪材料)となるような大きな政策変更は見込まれない」

SMBC日興証券の今村仁美エコノミストは、仏大統領選の市場への影響をそう予想する。マクロン氏はEU(欧州連合)主権の強化やロシアに対する強硬姿勢、脱炭素の取り組み強化などを掲げてきたが、今後もそうした政策は維持される見通しという。

フランスはドイツほどではないものの、大量の天然ガスをロシアから輸入している。そのためマクロン氏はロシア依存からの脱却にも力を注いできた。大手商社の担当者は、ロシアに融和的な対立候補のルペン氏が当選すれば「先進国の結束が乱れ、世界のエネルギー安全保障に影響を及ぼす可能性があったが、その心配はひとまずなくなった」と安堵(あんど)する。

ただルペン氏は物価上昇を問題視し、大規模なエネルギー減税などを訴えて前回より善戦した。格差への不満があらわになる中、政権運営が一段と不安定化する恐れもあり、フランスで自動車向けのビジネスを展開する素材大手の関係者は「今後の動向を注意深く見守りたい」と話す。(井田通人)

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