体操女子で2012年ロンドン、16年リオデジャネイロ両五輪に出場した寺本明日香(26)が25日、大阪府八尾市のミキハウス本社で引退会見を開き、「体操を選んでよかった。嫌いになっても戻ってくるし、一言で言うと、体操は家族だった」と笑顔で語った。
今月21日の全日本選手権の予選で現役最後の試合に臨んだ。20年2月には左アキレス腱(けん)断裂の大けがを経験したが、「私にとってはなければいけない出来事だった。考え方や意思が成長したと思う」と振り返った。
リオ五輪では日本の団体4位に貢献。「体操人生は仲間の存在が一番だった」と強調し、「いつも団体戦が楽しかった。団体戦があったからこそ、つらいときも練習をさぼらず続けてこられた」と思いを込めた。
会見には「人生で初めて」というショートカット姿で現れた。「これからが新たなスタート。今後の目標は体操界に携わっていって、日本代表のためにできる活動がしたい」と語った。