沖縄のサトウキビ農家の次女として生まれ、沖縄料理に夢をかけるヒロインとその兄妹たちの姿を描くNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」(月~土 BSプレミアム・午前7時30分~、NHK総合・午前8時~)。これまでの流れを振り返りながら第3週(25~29日)のあらすじを紹介する。
主人公の比嘉暢子を女優の黒島結菜が演じ、その家族として仲間由紀恵、竜星涼、川口春奈、上白石萌歌が出演。語りをジョン・カビラが務める。タイトルの「ちむどんどん」は、沖縄の言葉で「心がドキドキする」を意味する。
第1~2週は、ヒロインたちの子供時代が描かれた。物語の舞台は1964(昭和39)年、まだアメリカ統治下だった沖縄の本島北部、やんばる地域。明るい母、優子(仲間)と優しい父、賢三(大森南朋)、そして長男の賢秀(浅川大治)、長女の良子(土屋希乃)、三女の歌子(布施愛織)たちに囲まれ、小学生の暢子(稲垣来泉)は、のびのびと暮らしていたが、賢三が心臓発作で突然亡くなり、500ドルの借金が残った比嘉家で優子がひとりで家計を支えることになった。
しかし、仕事が少ない地域事情もあり、母ひとりで5人の家計を支えるのは簡単ではなかった。そんな矢先、優子のもとに東京に住む賢三の叔母から一通の手紙が届いた。内容は「4人の子供のうち、1人預かってもいい」。優子は悩み、兄、姉、妹が尻込みするなか、東京行きに立候補したのが暢子だった。借金の保証人にもなっている大叔父、賢吉(石丸謙二郎)の強い勧めもあって、優子は断腸の思いで暢子を送り出すことを決意した。