そんな野村政権ラストイヤーで注目を集めたのが「F1セブン」。赤星、藤本、沖原、上坂、平下、松田、高波の俊足選手を売り出すために命名した。なかなか長打が見込めないチーム編成もあり、広い甲子園での機動力野球を目指したが、あまり機能しなかった。今年の阪神、もしノムさんが監督を務めていたら、この低迷をどう打破しようとしただろうか。令和のF1セブンを作るなら、近本、中野、島田、江越、植田、熊谷、小幡あたりか。平成版で懲りただろうから、そんなことはやらないかな。
矢野阪神は関東遠征中。神宮で取材しているトラ番キャップ長友孝輔は「こと座流星群」を見られただろうか?
「知ってましたよ。流星群でしょ」。やたら詳しい。「学生のとき、よく友人と見に行っていました。星の位置がわかるアプリもガラケー時代から入れていましたし、家庭用プラネタリウム『ホームスター』は今でも持っていますよ」。そんなに天体ファンだとは、知らなかったな。「ホタルも好きなので、暗闇に光るモノに興味があるのかもしれません。でも、今回の流星群は阪神のチーム状態が悪くて、空を見上げることも忘れていました」と寂しいことを言う。
もし空を見上げても、東京のような都会では見られなかったかも。やっぱり本気で見るなら、八ケ岳に行かなくちゃ。そして、今なら流れ星にどんな願い事をする?
「まずは目先の1勝ですね。阪神には、若手の記者たちが希望のある原稿が書けるような戦いをしてほしいです」
22日の快勝から一転、23日は0-1負け。神宮のお立ち台で幸せいっぱいに叫ぶヤクルト・青木がうらやましかった。
ちなみに、年間で見られる流星群は11種類ほどあって、次回は「みずがめ座η(エータ)流星群」。5月6日頃にピークを迎えるらしい。そのときまでにタイガースは何勝しているだろう? 長友キャップの切なる願いをかなえてくれるだろうか。もっともっと暗闇に光る白星が見られますように-。