歩行者優先信号や速度制限…亀岡暴走事故10年、通学路の安全は今

産経ニュース

京都府亀岡市で平成24年4月に集団登校中の児童らに無免許運転の車が突っ込み、10人が死傷した事故から23日で10年となった。現場は今も子供たちの通学路として利用され、事故後は車の制限速度を時速40キロから30キロにしたり、車道を狭めてスピードを出しにくくしたりするなどの対策が取られた。しかし全国で行われた通学路の安全点検では要改善の場所が数多く残され、費用や利便性と安全対策の両立といった課題も指摘されている。

2月、現場近くに位置する安詳小学校前で、歩行者優先の押しボタン式信号機の運用が始まった。

一般的な押しボタン式信号機は、歩行者がボタンを押すと歩行者用信号が青になる仕組み。導入された信号機は、通学時間帯となる午前7時半~8時半は歩行者用信号が常時青となり、車が近付くとセンサーが反応し、歩行者用信号が赤に変わる。車の速度を横断歩道前で落とさせ、暴走を防ぐ狙いだ。

こうした信号機は全国的にも珍しく、京都府警の担当者は「車の速度を強制的に抑制する取り組みなどで、通学路の安全向上につなげていきたい」と話す。

一方でこの10年、複数の子供が通学路などで巻き込まれる交通事故は後を絶たない。警察庁によると、昨年の交通事故による小学生の死者、重傷者数は全国で709人。うち、歩行中だったのは424人で約4割は登下校中だった。昨年6月には千葉県八街市で下校中の児童5人が飲酒運転のトラックにはねられて死傷した。

車と歩行者の事故は、車の速度が時速30キロを超えると致死率が急激に上昇するとされる。そのため、主に道幅が狭く住民らの利用が多い生活道路の制限速度を時速30キロに規制する「ゾーン30」は、令和2年度までに亀岡の事故現場を含む通学路など全国約4千カ所で整備された。

ほかにハード面での安全対策として、車道の一部を狭くする「狭窄(きょうさく)」▽車道の一部を盛り上げる「ハンプ」▽視覚効果で路面標示を立体的に見せる「イメージハンプ」-などがある。

ただ、こうした車道の安全対策は、全国的に進んでいるとは言いがたい。国土交通省が警察庁などと昨年末までに行った通学路の点検では、安全対策が必要な通学路は全国で約7万6千カ所も残されていた。

ハード面での整備が進まない理由について、交通整備に詳しい近畿大の田中晃代教授は「近隣住民から利便性を欠くなどの反対意見が上がることや、費用がかかることから設置が進みにくい」と指摘。その上で、「ハンプや狭窄などは速度制限に一定の効果が見られる。少子化で学校の統廃合が進み通学路が延びる将来に向け、安心して歩けるように整備を進めていくべきだ」と述べた。(鈴木文也)

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