プロボクシングの元世界2階級制覇王者で、「亀田3兄弟」の三男、亀田和毅(30)が22日、TRYBOX平成西山ジムへの移籍を発表した。3月に「家族から離れ、より厳しい環境で自分を磨きたい」と長男の興毅氏(35)が会長を務める「3150ファイトクラブ(FC)」との所属契約を解除していた。兵庫・西宮市で会見した和毅は「ボクシングができる環境は整った。最後のボクシング人生。どこまで通用するか、全力でチャレンジし、納得できる試合をしたい」と決意を語った。
TRYBOX平成西山ジムは3150FCで和毅のトレーナーを務めた西山一志会長(44)が独立し、4月に創設した。和毅は「(目指す)マッチメークが僕の強い選手と闘いたいという方向性と一致したので、このジムに(移籍を)決めた」と説明。今後は日本で試合をしていくといい、「一番強いチャンピオンで絶対に盛り上がる試合になる。実現できたら最高」と改めてWBA、IBF世界バンタム級統一王者、井上尚弥(28)=大橋=との対戦を熱望した。
15歳で単身メキシコに渡り、2013年8月にWBO世界バンタム級王座、18年11月にはWBCスーパーバンタム級暫定王座を獲得した和毅は昨年3月、3150FC入り。12月にはWBA世界スーパーバンタム級王座挑戦者決定戦で判定勝ちし、WBA、IBF統一王者のムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)への挑戦権を獲得している。
今後の試合は未定だが、西山会長は「彼の力を信じて強気のマッチメークをしていきたい」と全面サポートを誓った。
和毅の通算成績は41戦38勝(20KO)3敗。