NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」の第10話が22日、放送され、思いがけない展開が話題になり、放送後、SNSにさまざまな感想が集まった。
沖縄のサトウキビ農家の次女として生まれ、沖縄料理に夢をかけるヒロインとその兄妹たちの姿を描く「ちむどんどん」。本土復帰から50年目に合わせて放送され、女優の黒島結菜が主演を務める。タイトルの「ちむどんどん」は、沖縄の言葉で「心がドキドキする」を意味する。
物語は1964(昭和39)年からスタート。まだアメリカ統治下だった沖縄の本島北部、やんばる地域で、明るい母、優子(仲間由紀恵)と優しい父、賢三(大森南朋)、そして長男の賢秀(浅川大治)、長女の良子(土屋希乃)、三女の歌子(布施愛織)たちに囲まれ、小学生の暢子(稲垣来泉)は、のびのびと暮らしていた。
この日は第2週「別れの沖縄そば」(6~10話)の最終日。賢三が心臓発作で亡くなり、500ドルの借金が残った比嘉家の家計を優子ひとりで支えることになった。しかし、仕事が少ない地域事情もあり、優子ひとりで5人の家計を支えるのは簡単ではなく、彼女の体には疲労がたまっていった。そんななか、比嘉家に東京の親戚から1通の手紙が届いた。内容は「4人の子供のうち、1人預かってもいい」。子供たちも大都会・東京への暮らしに夢を膨らませるが、いざとなると尻込みしてしまい、いろいろな理由をつけてやんばるから離れることを拒否した。そんななか自ら手を挙げたのが暢子で、目に涙を浮かべ、明るく振る舞いながら「うちが行く!うち、東京に行きたい!」と立候補した。
第10話では、東京行きが決まった暢子が家族と最後の食事を楽しむなど、別れまでの様子が描かれた。そしてやってきた東京へ向かう日、別れのあいさつを済ませた暢子は、東京に帰る青柳史彦(戸次重幸)、和彦(田中奏生)の親子と一緒にバスに乗り込んだ。