「電気通信工事」の仕事に必要な資格とは 電気工事との違いも

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はじめに

私たちの生活に欠かすことのできない電気通信工事のお仕事をご存知でしょうか。IT化が進み、インターネットが使える環境が当たり前になっています。ますますニーズが高まっている電気通信工事の仕事に就くには、資格を取得する必要があります。

この記事では、必要な資格や混同されることが多い電気工事の仕事との違いについて解説していきます。これから電気通信工事技術者を目指す人は、ぜひ参考にしてみてください。

電気通信工事の主な仕事内容とは

※画像はイメージです(Getty Images)
※画像はイメージです(Getty Images)

電気通信工事は情報通信設備に関わる仕事で、通信設備の施設や改修などを行います。保守は電気通信工事には含まれません。ここでは、電気通信工事の代表的な工事のLAN工事、電話工事、光ケーブル敷設工事について解説します。

▼電話工事

電話の固定回線を使用できるようにする工事です。当然ですが、電話工事をしなければ電話を利用することができません。

仕事内容としては、内線と外線を交換する機器の設置や、ビジネスフォンの配線などがあります。建物内のレイアウトにより、配線が異なるので事前準備は必須です。

主にビジネスフォンなどを利用するオフィスでの工事が一般的で、設置のみならず、撤去も行います。

▼LAN工事

パソコンや複合機などの端末を繋げ、ネットワーク環境を整える工事です。

ルーターやハブなどのネットワーク機器などを、どこに設置するのか、接続する機器は何台あるのか、無線か有線かなど綿密なネットワーク設計が必要です。また、セキュリティ対策も同時に行う必要があるため、専門的な知識をもった技術者でないと難しい仕事の1つです。

▼光ケーブル敷設工事

インターネットを使用する際に必要な光回線の工事を行います。工事内容としては、光回線の引き込み、ONUや光回線を接続するための光コンセントの設置などがあります。今後はより帯域を必要とするADSL回線では対応できない通信が増えてくることが予想されますので、ニーズが高い工事といえます。

電気通信工事に必要な資格について

※画像はイメージです(Getty Images)

電話工事やLAN工事などを行う電気通信工事の仕事ですが、必要な資格はあるのでしょうか。電気通信事業法に定められている代表的な資格を3つ解説します。電気通信工事の仕事に就きたい人はぜひ、参考にしてみてください。

▼工事担任者

工事担任者の資格は情報通信設備の接続や修理に必要な資格です。実務経験や年齢などの制限はなく誰でも受験ができます。工事担任者の資格にはAI種とDD種の2種類あり、それぞれアナログ回線、デジタル回線と、扱うことができる回線の種類が異なります。

ランクがあり、AI種とDD種を合わせたAI・DD種の難易度が1番高くなっています。しかし、難しいといわれるAI・DD種の合格率でも、30%~40%前後なので比較的に挑戦しやすい資格といえるでしょう。

▼電気通信主任技術者

情報通信設備の工事、維持及び運用を行うことができる資格です。主にネットワーク工事や維持などを担う責任者の立場になります。電気通信主任技術者は、伝送交換主任技術者と線路主任技術者の2種類があります。前者は、電気通信事業者の局内設備、後者は、架空電線や地下ケーブルなどの伝送路を対象としています。合格率は伝送交換が45.6%、路線が61.3%と高めです。工事担任者と同様に誰でも挑戦することができる資格です。

▼電気通信工事施工管理技士

通信設備工事の現場で監理技術者や主任技術者するために必要な国家資格です。通信に特化した施工管理士であることの証明になり、幅広く電気工事の業務に携わることができます。工事担任者や電気通信主任技術者の資格とは異なり1年から1年半以上の実務経験が必要です。

2021年から施工管理技士全般の受験資格が緩和されているので、狙い目の資格といえるでしょう。常に人手不足に悩まされている業界ですので、資格をもっているだけで重宝されます。

電気工事と電気通信工事の違いとは

混同されることが多い電気工事と電気通信工事の仕事ですが、実際にはどのような違いがあるのでしょうか。ここでは、電気工事の仕事内容、業務における違い、必要な資格の違いについて順に解説していきます。それでは、みていきましょう。

▼電気工事の仕事内容

電気工事の仕事は建築電気工事と鉄道電気工事の2つの分野に分けることができます。下記に仕事内容をまとめました。

1. 建築電気

◆対象

住宅や建物

内容

・外線・屋内の配線工事

・冷暖房の設備工事

・ビルの管理 など


2. 鉄道電気

対象

電車(鉄道)

内容

・変電の設備工事

・線路の工事

・駅の電気設備の工事や点検

一覧にある通り、住宅から鉄道まで電気工事の仕事内容は幅広いです。仕事内容により現場も異なり、ペンキ塗りや穴掘りなど電気に直接関係ない工事も含まれます。

▼業務における違い

電気工事と電気通信工事は業務の範囲が違います。電気工事は、鉄道や建物など大きな電気設備を扱うのに対し、電気通信工事は、インターネット設備(有線・無線)や放送設備などの小さい電気設備を扱います。つまり、電気工事は情報通信機器以外の工事を行うため、作業範囲が広くなります。電気に関係する工事をするという点では、同じですが、作業範囲に大きな違いがあります。

▼必要な資格の違い

電気工事と電気通信工事の仕事は、業務内容に違いあるように、取得すべき資格も異なります。

【電気工事に必要な資格】

  • 第一種電気工事士(電圧が600V以下の工事が対象)
  • 第二種電気工事士(電圧が500KWの工事が対象)

【電気通信工事に必要な資格】

  • 工事担任者
  • 電気通信主任技術者
  • 電気通信工事施工管理技士

上記のように必要な資格が異なります。電気工事士の資格は1種と2種でできる範囲や規模が異なるので注意しましょう。資格がないと携わることができない業務があることを念頭にいれておいてください。

まとめ

電気通信工事とは情報通信設備に関わる仕事で、通信設備の施設や改修を行います。この仕事に携わるには、工事担任者、電気通信主任技術者、電気通信工事施工管理技士などの資格が必須です。

ただ、どの資格も、計画的に勉強すれば合格も難しいものではありません。電気工事とは同じ電気を扱う仕事ですが、業務範囲、必要資格に大きな違いがあります。違いを把握した上で、電気通信工事技術者を目指しましょう。IT化がどんどん進んでおり、今後もニーズは高まっていく仕事の1つです。

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