天国に届ける勝利だった。楽天・石井一久監督(48)は、愛犬であるトイプードルの雌「ペロ」が先週に亡くなったことを明かし「12年間、寄り添った。人間でいえば87歳ぐらい。これも人生の別れ。天国で楽しく過ごしてくれればいいな、と思います」と、表情に悲しみをあふれさせた。
2010年3月に飼い始め、西武時代にはお立ち台に上がるたびに散歩デビューやワクチン接種したことなどをファンに報告。今春のキャンプでも、毎日のように自宅とのビデオ通話で愛犬に話し掛けてきた。
3月31日以来、今季2度目の先発に起用した3年目・小深田が0―2の三回1死満塁で右翼フェンス最上部を直撃する走者一掃の二塁打。指揮官は「存在感を出してくれた」と目を細めた。ペットロスを乗り越えてのV報告こそが最高の供養となる。(東山貴実)