茨城県古河市の介護老人保健施設「けやきの舎」で令和2年、入所者2人が点滴の器具を使って体内に空気を注入され死亡した事件で、水戸地検は22日、殺人容疑で逮捕された当時の職員、赤間恵美容疑者(36)の刑事責任能力の有無を調べる鑑定留置を終えた。結果を踏まえ起訴するかどうかを決める。
赤間容疑者は22日午前、県警つくば署に移送された。
赤間容疑者は2年5月に無職、鈴木喜作さん=当時(84)=を、7月に無職吉田節次さん=当時(76)=を、それぞれ点滴に接続したシリンジ(注射筒)で空気を注入し、空気塞栓(そくせん)症による急性循環不全を起こさせ殺害した疑いで3年12月に逮捕、再逮捕されていた。
古河署捜査本部は認否を明らかにしていない。