ISPS HANDA 欧州・日本、とりあえず今年は日本トーナメント!第1日(21日、茨城・PGM石岡GC=7071ヤード、パー71)ツアー未勝利の古川雄大(ゆうき、24)が9バーディー、ボギーなしの62をマークし、単独首位でスタートした。1打差の2位に宮本勝昌(49)、前週の「関西オープン」優勝の比嘉一貴(26)=いずれもフリー=ら4人がつけた。
新緑の季節に、古川が新たな自分となった。ゾーンに入って、次々とチャンスをねじ込んだ。
「すごく冷静にプレーできた。課題はずっとパッティング。きょうはショットとかみ合った」
インから出て、14番からの5連続など9バーディー。3メートル前後を何度も決め、パット数はわずか25。今週からパターの握り方を、初めて使い分けた。ロングパットは距離感を出しやすい順手のまま、下りは狙い通りに球を出しやすいクロスハンドにしたのが奏功した。
ショットの精度を武器に、昨季賞金ランキング30位(約3089万円)で初シードを獲得。一方で、平均パット数は1・7948でランク66位。ツアー初勝利への課題は明白だった。このオフ、同じ九州出身で女子ツアー2勝の大里桃子と練習した際、握り方を臨機応変に変える大里を見てヒントを得ていた。
「パッティングのレベルを上げて、どこかで1勝したい」と古川。新規大会で爪あとを残す。(川並温美)