陶芸家、板谷波山の郷土愛に触れる 生誕150年で展覧会 茨城

産経ニュース
波山の作品の中で最も大きな「彩磁蕗葉文大花瓶」=筑西市大塚の廣澤美術館(谷島英里子撮影)
波山の作品の中で最も大きな「彩磁蕗葉文大花瓶」=筑西市大塚の廣澤美術館(谷島英里子撮影)

陶芸家として初の文化勲章を受章した茨城県筑西市出身の板谷波山(いたやはざん、1872~1963年)の生誕150年を記念した展覧会「板谷波山の陶芸 麗しき作品と生涯」が、市内のしもだて美術館、板谷波山記念館、廣澤美術館の3館合同で開かれている。大作の大花瓶から故郷の高齢者に贈った鳩杖(はとづえ)まで、波山の軌跡をたどる約180点がそろう。

波山は、理想の作品作りのためには一切の妥協を許さないという強い信念により、端正で格調高い作品を数多く手掛けたことで知られている。

展覧会は市が主催。15日の内覧会で、須藤茂市長は「波山先生の素晴らしさを発信し続けることは、先生が生まれ育ち、終生愛し続けたわが筑西市の使命」とあいさつ。波山の孫・板谷駿一さん(81)は「波山は故郷が大好きな人なので展覧会を喜んでいると思う。没後ずいぶんたっても皆さんが作品を見てくれることは幸せなこと」と話していた。

しもだて美術館は、国指定重要文化財「葆光彩磁珍果文花瓶」(大正6年)といった名作の数々や試行錯誤の末に破却された陶片など展示した。

板谷波山記念館の橋本空樹学芸員(26)は「波山は本業の傍ら、地元に尽くし愛情を持った」とその人柄を紹介する。

波山は61歳から19年間、故郷の80歳以上の高齢者に対し鳩杖を制作し贈り続けた。同館の展示では、波山から贈られた鳩杖を持つ高齢者の集合写真が壁一面に掲示された。また、戦争で亡くなった戦没者遺族へ贈った観音像をずらりと64体並べるなど、人柄に着目した展示になっている。

廣澤美術館は、大作として知られる高さ77・5センチの「彩磁蕗葉文大花瓶」(明治44年ごろ)を公開。青々としてみずみずしいフキの葉は、楽譜の音符のように上下して配置されている。

同館ではほかに、大正後期制作の「彩磁草花文花瓶」、「彩磁珍果文香炉」を見ることができる。磯詩子学芸員(42)は「波山の作品は柔らかな色で細かい部分まで模様が施されている。令和でも色あせない輝き」と話している。

3館を巡り、作品を一堂に鑑賞することで、波山の世界観を存分に感じられそうだ。

6月19日まで。しもだて美術館と板谷波山記念館は共通入館料で一般1千円、高校生以下無料。廣澤美術館は一般1千円、大学生・高校生700円、中学生500円、小学生以下無料。(谷島英里子)

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