北川信行の蹴球ノート

京都の38歳、ウタカが得点王狙う…年齢はただの数字

産経ニュース
柏戦でシュートを放つ京都のピーターウタカ(右)=三協フロンテア柏スタジアム(撮影・蔵賢斗)
柏戦でシュートを放つ京都のピーターウタカ(右)=三協フロンテア柏スタジアム(撮影・蔵賢斗)

サッカーJ1の京都サンガに所属する38歳の元ナイジェリア代表FW、ピーター・ウタカが得点ランキングで日本代表の新鋭、上田綺世(鹿島)らを抑え、首位を快走している。ここまで9試合すべてに先発出場して後半44分に退いた1試合を除いてフル出場し、7得点をマーク。J2から12年ぶりに復帰したチームを上位(5位=4月19日現在)に押し上げる原動力となっている。

年齢はただの数字

柏戦でゴールを決め、喜ぶ京都のピーターウタカ(中央)=三協フロンテア柏スタジアム(撮影・蔵賢斗)
柏戦でゴールを決め、喜ぶ京都のピーターウタカ(中央)=三協フロンテア柏スタジアム(撮影・蔵賢斗)

まずは経歴を紹介する。ウタカは16歳でディナモ・ザグレブ(クロアチア)の下部組織入りしたのを皮切りに、ベルギーやデンマーク、中国でプレー。2009年にナイジェリア代表デビューも果たした。日本では15年に清水エスパルスに入団し、期限付き移籍したサンフレッチェ広島で16年に19ゴールを挙げてレアンドロ(ヴィッセル神戸)とともに得点王に輝いた。さらに期限付き移籍したFC東京を経て一時はデンマークのチームでプレーしたが、18年に日本に戻り、当時J2の徳島ヴォルティス、ヴァンフォーレ甲府と渡り歩いて20年に京都サンガに加入した。

京都サンガでは20年に22ゴールをマークしてJ2得点王となると、21年にも21ゴールを記録し、チームのJ1復帰に大きく貢献。昨年11月末のJ1昇格決定後の記者会見では「(京都サンガでのプレーで)証明したかったのは、年齢はただの数字だということ。自分は37歳だが、それはただの数字だと証明できたことを非常にうれしく思う」と語り、ベテランとなってもゴールを奪い続ける意欲を示していた。

サッカーIQの高い選手

プレーの特徴は相手DFに当たり負けしない強靭(きょうじん)なフィジカルと、柔らかいボールタッチ。そして、抜群のゴールへの嗅覚。Jリーグ屈指のハードワークを誇るチームの中では運動量は決して多いとは言えないが、状況判断にたけ、前線に張るだけではなく、ときには中盤まで下がって攻撃の組み立てに加わるなど、献身的なプレーもいとわない。ウタカを起用し続けている曺貴裁監督は開幕前に「サッカーIQ、戦術理解度の高い選手。年齢を重ねても、動きの質やインテンシティー(強度)は上がっている」と昨季以上の活躍に期待していた。

自身にとっては5年ぶりのJ1となった今季、ウタカはホームの「サンガスタジアム by KYOCERA」で行われた開幕戦の浦和レッズ戦で決勝ゴールを挙げて頼れる存在であることを改めて示すと、第3節のジュビロ磐田戦、第4節の湘南ベルマーレ戦で2試合連続ゴール。その後は第7節のガンバ大阪戦、第8節のサガン鳥栖戦、第9節の柏レイソル戦と3試合連続で計4ゴールをマーク。新型コロナウイルス感染による入国制限の影響を受けた外国人選手が多く、近年は外国人選手中心だった得点王争いの顔触れにも〝異変〟が起きているが、自身もチームへの合流が遅れながら、きっちりと結果を残すのは見事というしかない。また、点を一度取り始めると立て続けに奪うのもウタカの特徴と言える。

開幕戦の浦和戦で攻め込む京都のピーター・ウタカ(上)=サンガS

開幕戦後に「チームはまだまだいろんな力を秘めている。これから見せていきたい。(チームの今年のスローガンの)アドベンチャーを続けていきたい」と強調したウタカは2得点を挙げたサガン鳥栖戦後には「自分たちは、このステージで守っているだけでは勝つことができない。自分たちのサッカーをしっかりやる中で、得点を取るために、しっかり力をかけられていると思う」と自身を中心としたチームの攻撃が機能していることへの自信を口にした。

記録大幅更新の可能性

ウタカは17日の柏戦でも、川崎颯太のシュートを防いだ相手GKのこぼれ球に鋭く反応して追加点を奪った。J1の歴代得点王のうち、最年長は1993年のラモン・ディアス(横浜M)の34歳。仮にウタカがこのまま今季の得点王争いを制すると、記録を大幅に塗り替えることになる。

チームは新型コロナウイルス検査で10人以上が陽性判定を受け、3月下旬に一時活動停止。その後も曺貴裁監督が陽性となり、柏戦では杉山弘一コーチが暫定的に指揮を執った。

そんな逆風の中でも、しっかりと勝ち点3を奪い、4月以降は引き分けを挟んで3連勝。ウタカのゴール量産と合わせてチームの状態も上向いている。

京都サンガのJ1での年間史上最高位は天皇杯全日本選手権を制した2002年度の5位(前期6位、後期7位)。衰え知らずで、円熟のプレーを披露し続ける38歳のストライカーの活躍により、京都サンガの歴史が塗り替えられるかもしれない。

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