東北新幹線運休区間つないだピンチランナー 国鉄特急色のE653系も

産経ニュース
満開の桜の中を走るE653系国鉄特急色の臨時快速=12日、宮城県柴田町(芹沢伸生撮影)
満開の桜の中を走るE653系国鉄特急色の臨時快速=12日、宮城県柴田町(芹沢伸生撮影)

宮城、福島両県で震度6強を観測した3月16日の地震は、鉄道施設にも大きな被害をもたらした。東北新幹線は発生から1カ月近く過ぎた今月14日、全線で運転を再開したが、この間、新幹線の不通区間をリレーしたのが東北線の臨時快速列車。新幹線の代役を務めた〝ピンチランナー〟の中には、利用者や鉄道ファンの注目を集めた車両もあった。

東北線で臨時快速

地震発生後、東北新幹線は那須塩原-盛岡間で運転を見合わせた。懸命の復旧作業で徐々に運転区間を延ばし、3月22日に那須塩原-郡山間と一ノ関-盛岡間が再開。4月2日に郡山-福島間、4日には仙台-一ノ関間がつながった。JR東日本は東北新幹線の不通区間を埋めるため、並走する東北線で臨時快速を運転した。仙台以北では気動車も活躍した。

不通が続く東北新幹線の高架をくぐり抜ける新潟車両センターのE653系臨時快速=9日、福島市(芹沢伸生撮影)
不通が続く東北新幹線の高架をくぐり抜ける新潟車両センターのE653系臨時快速=9日、福島市(芹沢伸生撮影)

最後まで残った不通区間が福島-仙台間。首都圏と東北地方を行き来する人を運ぶため、2日から13日まで、この区間は臨時快速が1日9往復した。担当したのは新潟車両センター(新潟市)と勝田車両センター(茨城県ひたちなか市)から駆け付けたE653系2編成。かつて、常磐線の特急「フレッシュひたち」として活躍した特急車両だ。

不通が続く新幹線の高架橋の横を国鉄特急色のE653系臨時快速が走る。画面中央上部、クレーンが見える近辺が震度6強の揺れで高架の損傷が激しかった福島県国見町=9日、福島県桑折町(芹沢伸生撮影)

常磐線で役割を終えたE653系は、平成25年3月以降、新潟車両センターに移り羽越線の特急「いなほ」などに転用された。しかし、1編成だけは勝田車両センターに戻り、平成31年2月から臨時列車などに使われていた。

この編成は特別な理由で注目を集めていた。それは塗装。赤とクリームの「国鉄特急色」に塗られているためだ。

昭和50年9月、上越線を走る国鉄特急色の181系「とき」。在来線の花形だった=前橋市(芹沢伸生撮影)

「乗りたくなった」

新幹線が日本各地を走る前の昭和50年代まで、在来線の特急はこの色が主流だった。東海道線の「こだま」、上越線の「とき」、東北線の「ひばり」など、懐かしさを感じる人は少なくない。

この国鉄特急色の列車が、昼間の定期特急列車が消えて久しい東北線に、新幹線の代役として登場し話題になった。福島駅で偶然、国鉄特急色の臨時快速を見た福島市の女性は「最初は見間違いかと思った。昔を思い出して乗りたくなった」と話した。

福島駅近くの踏切を通過する国鉄特急色のE653系臨時快速。懐かしい塗装の列車に目を見張る人も少なくなかった=7日、福島市(芹沢伸生撮影)

福島県伊達市に住む鉄道ファンの男性会社員(20代)は、臨時快速を複数回利用した。「普段、福島から仙台までは新幹線を使っている。動かなくなってありがたみが分かった」と話す男性は「でも、新潟や茨城の国鉄特急色の編成が、応援に来てくれたことに頼もしさを感じた」と付け加えた。

臨時快速の運転が終わりに近付いた今月10日頃から、宮城や福島は夏のような陽気が続き桜や桃が一気に開花した。〝助っ人〟は最終日の13日まで春色の中を全力で駆け抜けた。(芹沢伸生)

摺上川の鉄橋を渡る国鉄特急色のE653系臨時快速。この日が最後の運転になった=13日、福島市(芹沢伸生撮影)
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