広島市西区の太田川放水路で近くの市立保育園の男児(5)が見つかり、死亡した問題で、広島県警広島西署は18日、死因は溺死だったと発表した。男児が1人で土手を下りる姿がドライブレコーダーに写っており、男児とみられる1人分の足跡も見つかったことから、署は「他人の介在の可能性は低い」とし、事件性は薄いとみている。
広島市は記者会見を開き、男児がいなくなった16日の状況を説明した。午前11時20分ごろ、男児が園庭で座っているのを保育士が確認したが、10分後にいないことに気付いた。午後0時半ごろに110番し、午後2時40分ごろ、川岸に横たわっているのが発見された。
市こども未来局の森川伸江局長は「経緯を明確にし、このような悲惨な事案が発生しないよう再発防止に取り組む」と述べた。学識経験者らで検証委員会を設置する。