春季高校野球東京都大会大会(日体大荏原2-8関東第一、準々決勝、17日、スリーボンドスタジアム八王子)関東第一は、1番・柳瀬冬和外野手(3年)のランニング本塁打など12安打で8点を奪い、4強入りを決めた。六回1死二塁、柳瀬が左翼に弾き返したライナー性の当たりに飛び込んだ左翼手のグラブの横を抜け、柳瀬は50メートル走5秒9の快足を生かし、一気にホームインした。
柳瀬は「三塁コーチを信じて一気にいった。中学まで軟式で、河川敷のグラウンドでランニング(本塁打)は何本もあるけど、高校では(本塁打自体が)初めて。自分は2番で送るのが仕事だったので、1番で緊張はした」。5打数3安打でけん引しただけに、笑みがこぼれた。
本来は右打ちだったが、米沢貴光監督から高校入学後にスイッチヒッターを勧められ、現在は左8に対し右2の割合で打撃練習をしているという。
米沢監督は「打順も代えているし、これからやってくれそうな投手を登板させた。柳瀬、井坪はやってくれているが、まだまだ、持っている力を公式戦で出せていないので、出せるようにしてほしい」と快勝でも課題を口にした。