沖縄のサトウキビ農家の次女として生まれ、沖縄料理に夢をかけるヒロインとその兄妹たちの姿を描くNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」(月~土 BSプレミアム・午前7時30分~、NHK総合・午前8時~)。これまでの流れを振り返りながら第2週(18~22日)のあらすじを紹介する。
主人公の比嘉暢子を女優の黒島結菜が演じ、その家族として仲間由紀恵、大森南朋、竜星涼、川口春奈、上白石萌歌が出演。語りをジョン・カビラが務める。タイトルの「ちむどんどん」は、沖縄の言葉で「心がドキドキする」を意味する。
第1週「シークワーサーの少女」(1~5話)では、暢子(稲垣来泉)たちの子供時代が描かれ、物語は、1964(昭和39)年からスタート。まだアメリカ統治下だった沖縄の本島北部、やんばる地域で、明るい母、優子(仲間)と優しい父、賢三(大森)、そして長男の賢秀(浅川大治)、長女の良子(土屋希乃)、三女の歌子(布施愛織)たちに囲まれ、小学生の暢子は、のびのびと暮らしていた。
このころの沖縄はお金はドル、車は右側通行で、暢子たちが暮らす集落には電気が通ったばかりだった。小学校と中学校も一緒で生徒数は合わせて100人あまり。10歳で小学5年生の暢子は男子よりも足が速く、授業中は居眠り…。ノートには、フーチャンプルーやサーターアンダギーを書くなど、おいしいものを食べるのが大好きな女の子だった。
ある日、東京から転校生の青柳和彦(田中奏生)が村にやってきた。彼の父、史彦(戸次重幸)は暢子たちが暮らす村に研究旅行で訪れた民俗学者で、東京で大学教授として働いている。暢子は生まれて初めて見る東京の人(やまとんちゅ)に興味津々で、東京のおいしいものについて聞くなど和彦に歩み寄った。