(セ・リーグ、阪神2-1巨人、5回戦、巨人3勝2敗、16日、甲子園)あれほど難しかった「1つ勝つこと」だったが、15日の夜に1つ勝ったら、実にすんなり連勝してしまう。でも、1点差。しんどい。まだまだ冷静に試合を見ることはできていない。勝って安堵より、動揺している自分がいる。
悪夢の連敗中は、終盤1人走者を許すだけで、「また逆転されるんじゃないか」「きょうも勝てないのか」とおびえていた。16日も八回、セットアッパー湯浅が先頭・吉川に中前打を浴びるし、九回、守護神・岩崎が先頭・丸に中前打を浴びるし、「何とかなるんじゃないかなぁ」と楽観的に見ることなど、当分できそうにない。
超ヒヤヒヤの中での逃げ切り勝利。チームは、かなり平常心で戦える環境が戻ってきたような気もするが、こちらは心配しだすとキリがない。
戻ってきた、といえば、マンモススタジアムの大観衆が復活していた。遠目にはほぼ満員に見えた。4万354人。甲子園球場が4万人以上の大観衆で埋まったのは、2019年9月30日以来だとか。コロナ禍により、試合ができない時期があり、無観客開催の時期があり、観衆を入れても内野スタンドだけの数千人の時期もあった。2年半ぶりの懐かしい光景に、ちょっぴりウルっと来た。