芭蕉の吟行をまとめた『おくのほそ道』の旅路をたどる紀行文。旅にまつわる数々の本を刊行してきた著者ならではの筆致で、細部まで丁寧に描いている。
例えば、著者が旅立つときの描写。出航時間や橋の名前など詳細が書かれ、臨場感を味わえる。ともに出航したかのような気分を堪能してから、本書に収録された芭蕉の句「行春(ゆくはる)や鳥啼魚(とりなきうを)の目は泪(なみだ)」を読むと、ひときわ胸にしみる。
俳句が旅の絶妙なアクセントになっている。閉塞(へいそく)感の漂うコロナ禍の中で旅行気分も味わえる。
芭蕉の吟行をまとめた『おくのほそ道』の旅路をたどる紀行文。旅にまつわる数々の本を刊行してきた著者ならではの筆致で、細部まで丁寧に描いている。
例えば、著者が旅立つときの描写。出航時間や橋の名前など詳細が書かれ、臨場感を味わえる。ともに出航したかのような気分を堪能してから、本書に収録された芭蕉の句「行春(ゆくはる)や鳥啼魚(とりなきうを)の目は泪(なみだ)」を読むと、ひときわ胸にしみる。
俳句が旅の絶妙なアクセントになっている。閉塞(へいそく)感の漂うコロナ禍の中で旅行気分も味わえる。