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ロッテ選手権最終日(16日、ホアカレイCC=6603ヤード、パー72)首位と3打差の2位から出た渋野日向子(23)=サントリー=が、2バーディー、ボギーなしの70で回り、通算9アンダーの2位に入った。通算11アンダーでキム・ヒョージュ(26)=韓国=がツアー通算5勝目を挙げた。
「前半はなんとかパーセーブしてノーボギーで回れたのはすごくうれしかったが、後半チャンスにつけたのを決めきれなかったのがやっぱり悔しいなと思う」と渋野。最後まで手に汗を握る戦いだった。
米ツアーでは、2020年の「全米女子オープン」以来の最終日最終組でスタート。4番(パー3)の1打目を6番ユーティリティーでグリーン左奥5メートルにつけバーディー。そこからは舞う風に耐える展開。後半11番(パー5)で奥4メートルにつけ通算9アンダーに。17番(パー4)では、トップに立つキム・ヒョージュがボギーをたたき1打差まで詰め寄った。
最終18番(パー5)。「イーグルとらんと無理だろうなと思った」と2オンを狙い振り抜いた球は、グリーンのエッジで跳ね返り手前のバンカーに。対するキムは、3打目をピン50センチに寄せほぼ確実にバーディー。渋野はバンカーからのチップインが求められたが寄せきれず3メートル残した。「果敢に攻めた結果だが、悔しい終わり方だった」。あと一歩届かず、結果は2打差の惜敗だった。
プレー中には笑顔が目立った渋野。連日強風の中での試合でも、安定したショットでチャンスを量産。51ホール連続のボギーなしラウンドで、2週前のメジャー1戦目「シェブロン選手権」の4位を超える今季最高成績の2位。「よく4日間ボギー4個で抑えられたなと思う。個人的には3パットがなかったのはうれしかった」と確実な成長を感じた大会だった。
渋野の次戦は現地時間21日から開催の「DIOインプラントLAオープン」(米カリフォルニア州・ウィルシャーCC)。「優勝はできなかったけど、個人的には頑張れた大会だった。(次週からも)上位争いできるように頑張りたい」。悔しさをばねに、渋野が次こそ頂点に立つ。