明治安田J1第9節最終日(17日、G大阪0-1湘南、パナスタ)勝利への執念を見せた。0-0の後半45分、湘南は36歳のDF山本が右クロスに頭で合わせて決勝点。今季リーグ戦初勝利をもたらした。
「チームのために点を取れて、勝利に結びついた。監督に(勝利を)プレゼントできた」
山本はシュート後に相手と激しく接触し、顔から流血。騒然とするスタジアムの中、意識を失って担架で運ばれた。左目の上を縫う裂傷にも、試合後は取材に応じ「覚えていないが、今は大丈夫」。山口監督の44歳の誕生日に白星を届けた。
開幕から8試合で3分け5敗、4得点と苦しんでいた。この日も互いに無得点で進んだが、最後まで集中力を切らさなかった。山口監督にとっては現役時代に長くプレーしたG大阪の本拠地で挙げた勝利。「場所も場所ですし、ここで勝てたのはすごく大きい。次に向かっていいスタートが切れる」と喜んだ。(邨田直人)