米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平は15日、アーリントンでのレンジャーズ戦に「1番・指名打者」で先発出場し、一回の第1打席で今季1号の先頭打者ホームランを放った。さらに五回1死一塁の第3打席では右翼席中段へ2号2ラン。1試合2本塁打は通算7度目だった。5打数2安打(2本塁打)3打点、2三振で打率は2割6厘。
1本目のアーチは一回、メジャー初先発の相手右腕ブッシュの初球、高め96マイル(約153キロ)のフォーシームを捉え、打球は右中間のブルペンに吸い込まれた。飛距離は406フィート(約123メートル)で打球の速度は時速172キロだった。今季初本塁打は開幕から8試合、31打席目で自己最も遅く、打点も初だった。
ようやく出た一発にエンゼルスのベンチも大喜びで、ダイヤモンドを1周して戻ってきた大谷に、カウボーイハットをかぶらせて祝福していた。
2本目は3-6とリードされた五回1死一塁で3番手左腕アラードの2球目、真ん中高めの85マイル(約136キロ)のカットボールを強振、打球は右翼席中段に飛び込んだ。飛距離は415フィート(約126メートル)、打球速度は172キロ、打球の角度は高く舞い上がった41度。
2-1とリードの三回1死走者なしの第2打席は、2番手右腕アブレイユに対し見逃し三振だったが、2ストライクと追い込まれた3球目の98マイルのシンカーを流し打ち、打球は左翼ポールのわずかに左側を通過する特大ファウルを放っていた。六回2死一塁の第4打席は一ゴロ、九回先頭の第5打席は空振り三振。
チームは9-6で乱戦を制した。エンゼルスのマドン監督はレンジャーズの四回の攻撃で、1死満塁から2番シーガーに押し出しの申告敬遠策をとった。