酒田中１自殺、いじめ認定　第三者委が報告書

山形県酒田市立中１年の石沢準奈（せつな）さん＝当時（１３）＝が昨年２月、校舎から飛び降り自殺した問題を受け、調査した第三者委員会が、取りまとめた報告書でいじめを認定していたことが１６日、遺族への取材で分かった。同市教育委員会は同日、記者会見し、第三者委から報告書を受け取ったと発表したが、いじめの有無については明らかにしなかった。

市教委は会見に先立ち、遺族に報告書を提出。この際、「外部に他言しないこと」などを求め、書面に署名、押印するよう遺族に求めていたことも分かった。遺族は署名を拒んだ。いじめの有無を公表しない理由について市教委は「このタイミングは適切でないと判断した」と説明している。