WEリーグ第17節(16日、INAC神戸1―0長野、ノエスタ)INAC神戸は4連勝で開幕からの無敗を14戦に伸ばし、勝ち点を38に伸ばした。
バセドー病による休養から今年2月に練習復帰したFW京川舞が先発。20年12月以来、約1年4カ月ぶりの公式戦出場となった。前半32分、京川縦パスからFW田中美南が右足でミドルシュート。4試合連続ゴールで先制すると、後半は堅守で1点を守り切った。
京川は試合後、涙を流してサポーターにあいさつ。「1年間いろんな葛藤があったので、ここに帰ってくれたことが長かったというか、感極まってしまう感じがありました」。練習を休んでいる時期もチームをサポートする仕事に徹し、復帰に向けて一歩ずつ進んできた。「最初の2、3カ月が一番きつかった。お医者さんからは半年、1年間と言われていたのに、自分が勝手に2カ月で復帰と思い込んで、追い込んでしまった」。自分と向き合い、時間をかけて段階的にトレーニングを積み、復帰戦で1アシスト。「今出せる100%を出し切ってプレーする姿を見せられた」と胸を張った。