囲碁の中学生棋士、仲邑菫二段(13)が16日、東京都千代田区の日本棋院で打たれた第期女流名人戦3番勝負第2局で藤沢里菜女流名人(23)に203手で中押し負け。2連敗で初タイトルを逃した。
終局後、報道陣の取材に応じた仲邑二段は「足りない部分が多いと思った。2局とも内容が良くなかったので残念ですけど、大きな舞台で藤沢先生と戦うことができて勉強になりました」と反省しながら振り返った。
史上最年少13歳1カ月でタイトル戦に初登場。獲得の最年少記録の更新も期待されたが、「良い経験になった。女流棋戦だけでなく一般棋戦でも活躍できるようになりたいです」とさらなる精進を誓った。
女流5大タイトルのうち4つを保持する藤沢女流名人の壁に阻まれたが、仲邑二段は2022年の女流タイトル戦は、女流本因坊戦で本戦トーナメント進出を決め、扇興杯女流最強戦は予選が進行中。最年少タイトルを獲得する可能性は残されている。
取材に応じた日本棋院の小林覚理事長(63)は「挑戦者になったことは(今後の)基礎になった。今後タイトルを取ることは間違いない。負けた経験をすると悔しいと思うので」と発奮材料になったと分析していた。