舞台裏では今季限りで退任する矢野燿大監督(53)も何とか勝とうと必死だった。試合後、テレビの監督インタビューで自ら知人である文字職人の杉浦誠司氏から特別レクチャーを受けたことを明かし、通常は選手が行う試合前の声出し役も就任以来初めて断行。
「皆で大きな〝波″を作っていこう、間違ってることもあるし、苦しいことも起こってるけどオレらの野球、楽しむ野球を全員でやりましょう!」などと選手に伝えたという。まさに信じる者は何とやら…だが、矢野監督は「何でもきっかけにしたいし、浮上の材料にしたい」とキッパリ。2番で連日起用した佐藤輝明内野手(23)の逆転4号2ランなどでようやくの今季2勝目をゲットした阪神。このまま調子に乗っていかないといけない。(岩崎正範)