(セ・リーグ、DeNA2―3ヤクルト、3回戦、ヤクルト2勝1敗、15日、横浜)降りしきる雨を切り裂いた。三回1死。ヤクルト・塩見泰隆外野手(28)が、左腕・坂本が投じた真ん中低め119キロのカーブにうまく合わせ3号ソロ。頼れる切り込み隊長が貴重な先制点をもたらした。
「積極的にチャンスメークするつもりで打席に入った。良い角度で飛んでくれました」。完璧に捉えた打球は右中間席に吸い込まれていった。横浜スタジアムとは好相性。昨季、打率・333、1本塁打、7打点と相性抜群の地で今季も結果を残した。
これに引っ張られるように、若燕たちが力を発揮した。四回、先頭の村上が3試合連続安打となる左前打で出塁すると、高卒4年目の浜田が右前打で一、三塁とし、20歳の長岡が右前適時打。若手の3連打で追加点を挙げた。
同学年の活躍に刺激を受けている。28歳の塩見は山崎、松本直、原と同じ1993年生まれ。現在は全員が1軍に登録されている。7日の中日戦(神宮)では、松本直が2試合連続の本塁打を放ち結果を残した。
松本直とは2018年の同期入団でもあり「刺激になりますし、すごい自分のことのように喜びました。みんなで頑張りたい」と意気込んでいる背番号9。負けじと存在感を示した。
チームは四回までの3得点で逃げ切った。これで9勝8敗の貯金「1」となった。(森祥太郎)