陸上の日本学生個人選手権第1日は15日、神奈川県平塚市のレモンガススタジアム平塚などで行われ、男子110メートル障害は村竹ラシッド(20)=順大3年=が2・6メートルの追い風を受けた参考記録13秒43で優勝した。
昨年の日本選手権の予選で当時日本歴代3位の13秒28の自己ベストを出した新星。日本選手権決勝ではフライングで失格となり東京五輪代表を逃したが、この日はしっかり成長を見せた。村竹は追い風1・6メートルの条件下で行われた予選を大会記録タイの13秒54で突破すると、準決勝では追い風2・2メートルの参考記録ながら13秒30をマーク。決勝は「風も強く何回か転びそうになった」とタイムが伸ばせず反省したが、「去年の調子が良いときより速くなっている」と手ごたえを語った。
トーゴ人の父を持つハードラー。7月の世界選手権(米オレゴン州)の代表を目指し、6月の日本選手権までは今月末の織田記念国際(広島)などに出場して13秒32の参加標準記録突破を狙う。