舞台「呪術廻戦」の製作発表会見がこのほど東京都内で行われ、主要キャストらが出席した。
公演は今夏に東京(7月15~31日)と大阪(8月4~14日)で予定され、主人公の虎杖悠仁(いたどり・ゆうじ)は俳優、佐藤流司(27)が務めることに。佐藤は「このような大きな作品の主演をやらせていただくことは本当に光栄。身体能力が高い役なので、本番に向けて私の体の方も鋭意〝制作中〟。いまはひたすら食べてジムに行っています」と意気込みを口にした。
伏黒恵を演じる泰江和明(27)は「アクロバットも披露したい。どういう舞台になっていくのか本当に楽しみ」。釘崎野薔薇(くぎさき・のばら)役の女優、豊原江理佳(26)も「強くてかっこいい野薔薇ちゃんをできるなんて夢見心地。初挑戦のアクションも特訓中です」と話すなど、大人気アニメの舞台化とあって、出演陣の言葉にも熱がこもった。
この日は今作のキービジュアルなども初披露され、佐藤も「すごい。皆さん(原作と)そっくりでびっくりしちゃいます」と〝再現度〟の高さには驚きの声も。普段は布で目隠しをしている設定の五条悟を演じる俳優、三浦涼介(35)は「ほとんど目が見えないので、プロデューサーの方たちに手を引いてもらって撮影しました」と明かして笑わせた。
演出の小林顕作氏は「原作から飛び出したような舞台にしたい。アクションやダンス、歌など、舞台でできることは目いっぱい繰り広げていきたい」と力を込めた。
「呪術廻戦」は「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載中の芥見下々さんの漫画が原作で、テレビアニメや映画化もされて大人気に。人間の負の感情から生まれる「呪霊」と、呪いをはらう「呪術師」の戦いを描くダークファンタジー。主演の佐藤は「このご時世ですし、日常での不安や不満も皆さんあると思いますが、負の感情を持ってきてください、吹っ飛ばしますから」と元気に言い放った。