〝負けない男〟に黒星がついた。ヤクルト・高梨裕稔投手(30)が、5回6安打4失点(自責点2)で今季初黒星(2勝)=写真。高津臣吾監督(53)は変化球の精度を課題に挙げながらも「変化球に抜ける球が多くて、そこが操れなかったという感じはする。反省するところもあると思うし、しっかり次に生かしてくれたらいい」と、決して責めなかった。
ミスも響いた。一回2死では二塁手・山田が、3点を献上した二回は無死二塁から三塁手・村上が失策。それでも、高梨は「チームに申し訳ない」と粘りきれなかった自身の投球を反省した。
高梨の登板試合でチームが敗れるのは、昨年5月1日のDeNA戦(横浜)以来、日本シリーズを含めて11試合ぶり。松山のファンに連勝は届けられなかったが、これまで驚異の勝ち運を誇ってきた右腕は、再び一から〝不敗神話〟を築く。(赤尾裕希)