共産の綱領本、自衛隊観に批判なお 自民重鎮も苦言

産経ニュース
共産党「新・綱領教室」出版発表会見を行う志位和夫委員長=13日午後、国会内(矢島康弘撮影)
共産党「新・綱領教室」出版発表会見を行う志位和夫委員長=13日午後、国会内(矢島康弘撮影)

共産党の志位和夫委員長は13日、国会内で記者会見を開き、最新の党綱領解説本「新・綱領教室」の出版を発表した。ただ、自衛隊をめぐる「ご都合主義」との批判に応える内容とは言い難く、国民の共感を得られるかは不透明だ。

志位氏は会見で、「夏の参院選では共産党の綱領が一つの争点になるだろう。大いに綱領を国民の中に広げて、勝利を収めたい」と述べた。

出版を決めた背景には綱領への疑問に答える狙いもある。特に綱領で「自衛隊の解消」と掲げながら、いざというときは憲法違反の自衛隊を活用するとの志位氏の最近の発信に対し、「ご都合主義」(日本維新の会の松井一郎代表)などと批判が殺到している。

共産は綱領を改定した約20年前から自衛隊に関して同様の見解を示してきた。小池晃書記局長は11日の会見で、「(党の主張が最近になって変わったと)言われるのは誤解だ」と述べつつ、「国民に私たちの立場が十分に伝わっていなかったことの反映でもあるのかなと思う。努力しなければならない」とも語った。

とはいえ、党の見解を変えるわけではない。志位氏は会見で「自衛隊と憲法9条は両立しないが、急迫不正の時には国民の命を守ることが政治の責任として問われてくる。当然、そういう時には自衛隊の皆さんに頑張っていただく」と従来の主張を繰り返した。

一方、共産は将来的に他党と樹立を目指す連合政権の対応に関しては、自衛隊を合憲視するとの立場だ。解説本では「自衛隊と共存する時期は、『自衛隊=合憲』の立場をとり、国民多数の合意なしに合憲から違憲への憲法解釈の変更はおこなわない」と明記している。

独特の自衛隊観は分かりにくく、自民党重鎮は「憲法の本質が分かっていない」と突き放した。(内藤慎二)

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