不定期連載の3回目は明大のWTB石田吉平(4年、常翔学園)=写真。7人制の東京五輪代表として名をはせたスピードスターは、昨季の全国大学選手権で準優勝に終わった悔しさも踏まえ、「決勝で勝てるクオリティーを練習で徹底したい」と誓う。(聞き手・田中浩)
--伝統あるチームの主将となった
「僕で99代目。たくさんの方がつないできた歴史がある。責任を感じる。主将になるとは思っていなかったが、決まったときは覚悟も決まった」
--今の練習の状況は
「フィジカルアップが中心。走り込みは去年より距離が増えているし、筋力トレのボリュームも上がっている」
--春季大会初戦が最大のライバル早大戦(5月1日、札幌ドーム)
「去年は対抗戦で負けているし、明大にいる以上、早大は大事な相手。『前へ』というプレーを全員で見せて勝ちたい」
--もちろん目標は大学日本一
「(昨季は優勝した)帝京大には2度負けて、自分たちのラグビーができなかった思いが残る。準決勝、決勝に出ることが目的ではない。決勝で勝てるクオリティーを練習で徹底したい」
--2024年パリ五輪を目指す7人制とのバランスは
「大きな目標ではあるが、今年はどれだけチームに還元できるかを考えたい」
■石田 吉平(いしだ・きっぺい) 2000(平成12)年4月28日生まれ、21歳。兵庫・尼崎市出身。5歳から尼崎RSでラグビーを始め、大阪・常翔学園高2、3年で花園出場。高校日本代表。7人制は高3で初めて日本代表入りし、21年東京五輪に出場した。167センチ、75キロ。