東北地方で最大震度6強を観測した3月の地震で被災した相馬中村神社(福島県相馬市)の参道で、桜が見頃を迎えている。
神社がある中村城跡は、ソメイヨシノ数百本が植えられている桜の名所。3月の地震で参道の石灯籠や境内の橋が倒壊したため、両脇を桜に囲まれた参道の通り抜けは禁止しており、訪れた人は手前から写真を撮るなどして楽しんでいた。
同神社は昨年2月の福島沖地震でも被災。クラウドファンディングなどで資金を集め、石灯籠などを修繕したばかりで、再び地震に襲われた。宮司の森拓樹さん(43)は「昨年に続き、桜の季節に通れず申し訳ないという気持ち。桜はきれいなので、地震で沈んだ気持ちを少しでも癒やしてもらえれば」と話している。