まいど! みなさん、年度初めからドえらいもんを見てしまいましたね~。何がってもちろん、ロッテ・佐々木朗希投手(20)の28年ぶりの完全試合です。10日のオリックス戦(ZOZOマリン)での日本新記録13連続を含む日本タイ記録の19奪三振での快挙達成は球史に刻まれたと言っていいでしょう。
最速164キロの直球や、150キロ近いフォークをほぼ完ぺきに制御したことも素晴らしいのですが、何より恐ろしいのが、白星の権利が懸かった5回や、完全試合を意識せざるをえない8、9回でも感情のブレや力みが全くと言っていいほど見られなかったことです。淡々とアウトを積み重ねていった姿は二十歳で至れる境地ではない。彼の底知れなさを感じさせられました。
そして、右腕と同じくらい称賛されて然るべきなのは、リードした松川虎生(こう)捕手(18)=市和歌山高=でしょう。高卒ルーキーが完全試合でマスクを最後まで被った例など、大リーグでもありません。
この2人は基本的には佐々木が投げたい球を投げる投手主導のバッテリーですが、この関係性にいい意味での変化が訪れた瞬間が4回にありました。吉田正尚外野手(28)との2度目の対戦で、松川はこの試合で1球だけしか投げていなかったカーブを2球連続で要求したのです。サインに佐々木朗は首を振らず、簡単に追い込んで最後はフォークで三振。ここでの配球が、次の3巡目での対戦に生かされました。