ロッテ・佐々木朗希投手(20)が完全試合達成から一夜明けた11日、ZOZOマリンスタジアムで練習を行い「少しずつ実感が湧いてきた。(映像を)後から見たら逆に緊張した」と明かした。米大リーグでも達成者のいない複数回の快投を演じることを宣言し、100球以内の完投を目標に設定。偉業は米国内にも伝わり、早くも大リーグでのプレーを望む報道が一斉にされた。
歴史的偉業から一夜明け、佐々木がファンを熱狂させた舞台に戻ってきた。気温21度。幕張の青空の下で体を動かした。
「昨日は少しずつ湧いてきた実感をかみしめながら、夜を過ごしました。(祝福のメッセージは)今までで一番きました。母からも、いつも通り『おめでとう』と届きました」
普段、登板後は試合の興奮で寝付きが悪いというが、とりわけ前夜はあまり眠れず、深夜0時の就寝後、午前4時ごろに目が覚めた。睡眠不足ながら「(体は)いつも通りの張りで、特に違和感はありません」と元気な姿をみせた。
10日は地元の岩手県からもファンが駆けつけ「わざわざ、遠くからおこしいただいた」と感謝し、「引き続き、こういう投球が見せられるように頑張ります」と意欲的に語った。20歳5カ月の史上最年少で、28年ぶり16人目の完全試合を達成。今後のキャリアの中で日本のプロ野球はおろか、23人が成し遂げた米大リーグを含めても初の複数回達成に挑む。