ロシアを訪問しプーチン大統領と会談したオーストリアのネハンマー首相は11日、記者会見で「楽観的な印象はない」と述べ、ロシアとウクライナの早期の和平実現は困難との見通しを示した。プーチン氏が「国際社会に対する不信感」を示したと指摘、停戦の糸口を見つけるなどの成果には結び付かなかったもようだ。
ネハンマー氏は、ロシアが「次の攻撃を準備している」と述べ、市民の退避が重要だと訴えた。会談では、ウクライナの首都キーウ(キエフ)近郊ブチャなどで民間人が犠牲になっていることも取り上げたという。
オーストリアのメディアなどによると、ネハンマー氏は、ロシアによる2月24日のウクライナ侵攻以降、欧州連合(EU)加盟国トップとして初めてプーチン氏と対面で会談した。