DeNAは11日、横浜スタジアムで指名練習後、航空機で沖縄入りした。チーム内の新型コロナウイルス感染拡大のため4試合が延期となったが、多くの主力を欠く中で12日の巨人戦(那覇)から再出発を図る。
前日まで個別練習を強いられており、練習量を確保するため、午前中に練習した後に移動する異例のスケジュール。総勢21人を入れ替え、総力戦で危機を乗り越える。
山崎、牧、桑原ら陽性判定を受けた11選手が「特例2022」で出場選手登録を抹消されており、新外国人のクリスキー、故障から復帰のソト、D6位・梶原(神奈川大)ら大幅に選手を入れ替えて臨む見通し。6日の阪神戦(甲子園)以来、6日ぶりの試合に向けて三浦監督は「やるしかないので、いるメンバー全員で戦っていく」と気合を入れた。
濃厚接触の疑いで7日に抹消され、自主隔離となっていた大田はこの日から練習に復帰し、打撃練習などで汗を流した。隔離期間は体幹トレーニングなどで調整し「素振りもできず大変だった。2軍から上がってくる選手も、全員が1軍で戦う準備ができている。また一丸となって戦っていきたい」と闘志を燃やした。
チームはコーチ、スタッフを含め計18人と感染者が続出し、オースティンは右肘手術のため帰国した。「代わりに出る選手がチャンスと思って張り切ってやってくれるでしょう」と指揮官。5勝5敗の5位だが、首位・広島とは3ゲーム差。逆境をはねのけ、ひたむきに1勝をつかみにいく。(浜浦日向)