「商品でなく、楽しみを売る」九電など果汁アイス開発

産経ニュース
福岡・筑後産の果実を有効活用しようと、九州電力が開発したフルーツアイスボール「CHIKUGO FRUITS POPPiN’」
福岡・筑後産の果実を有効活用しようと、九州電力が開発したフルーツアイスボール「CHIKUGO FRUITS POPPiN’」

福岡県の筑後地区の特産品として知られる梨、柿、イチゴなどの果実を冷凍し、アイスに加工した新商品を九州電力などが開発した。販売面では動画でPRから実演販売まで行える「ライブコマース」に商機を見出し、会員制交流サイト(SNS)上で大きな影響力を持つインフルエンサーを起用するほか、九電社員自らも発信役を務めている。

福岡・筑後産の果実を有効活用しようと、九州電力が開発したフルーツアイスボール「CHIKUGO FRUITS POPPiN’」
福岡・筑後産の果実を有効活用しようと、九州電力が開発したフルーツアイスボール「CHIKUGO FRUITS POPPiN’」

カクテルグラスに入ったカラフルなアイスに、アルコール飲料を注ぐ。溶けだしたアイスが、飲み物と交わっていく。口に含むとグラスを手に一言。「これ最高においしいし、何より『映える』よね」-。

スマートフォンを手に、テレビショッピングを彷彿させるような語り口で動画を撮影するのは、今回の新商品開発を仕掛けた九電reQreate(リクリエイト)プロジェクトのクリエイティブディレクター、原昂生氏(33)だ。

撮影した動画をSNSに投稿し、新商品をPRする原昂生氏
撮影した動画をSNSに投稿し、新商品をPRする原昂生氏

「POPPiN’」(ポッピン)と名付けたアイスは梨、柿、イチゴの3種類の果物の果汁を凍らせた商品だ。多くの先行品との差別化を図ろうと「アルコール飲料とともに楽しむ」とのコンセプトを掲げた。背景には、新型コロナウイルス禍で飲食店での宴会が無くなる中、「オンライン飲み会」の機会が増えたことがあった。

撮影した動画をSNSに投稿し、フルーツアイスボール「CHIKUGO FRUITS POPPiN’」をPRする九州電力社員

リクリエイトプロジェクトは九州の自治体や企業と連携して旅行や体験、特産品などの開発を目指すものだ。筑後地域の関係者とは、規格外の果実を有効活用した特産品づくりや、地域のブランド力向上について意見交換を重ねていた。「ポッピン」は若者の間で流行していた既製品の果汁入りクラッシュアイスを用いたカクテルから着想を得て開発したという。

アイスは「eスポーツ」の九州最大級の拠点として、九電系通信会社「QTnet」が天神ロフトビル(福岡市中央区)で運営する「チャレンジャーズパーク」で提供する。

ネット通販も行うが、「ライブコマース」に注力することがこれまでにない特徴だ。ライブコマースは「実店舗に行くことなく、オンラインでリアルなショッピング体験が楽しめる」として、中国などで大流行している。中国商務部は2020年に、同年上半期に40万人が配信者となって1000万回のイベントが開催され、視聴総数は500億回、販売商品数は2000万点超だったと発表した。

日本にも若年層を中心に浸透しつつあるといい、自らも配信者として活動する原氏は「商品でなく、楽しみを売っているんです」と強調する。今後は、ブルーベリーなど他の味の開発も進める。最終目標は、人口減に苦しむ筑後地域を商品名同様に「ポップ」な街として若者が集うようにすることだ。(中村雅和)

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