11日公開の衆院議員資産報告書で、自民党6派閥の領袖の資産総額を比較すると、第4派閥の岸田派を率いる岸田文雄首相は、株式を除く預貯金などの金融資産と土地、建物を合わせた資産が4983万円で5番手だった。麻生派の麻生太郎副総裁が6億1417万円で断トツ。最大派閥・安倍派の安倍晋三元首相が1億104万円で続いた。
3位は森山派の森山裕前国対委員長の8136万円、次いで「ポスト岸田」に意欲を示す茂木派の茂木敏充幹事長が7752万円。首相を上回る麻生氏ら4人は多数の株式も保有しており、実際の資産額の差はさらに大きいとみられる。二階派の二階俊博元幹事長は3807万円だった。
無派閥議員では、5億647万円の逢沢一郎氏が前回2018年公開時に続いてトップ。派閥結成が取り沙汰される菅義偉前首相は6285万円、昨年12月に自らの派閥をグループに転換した石破茂元幹事長は1555万円だった。