プロボクシングのフェザー級8回戦(東京・後楽園ホール)の前日計量が11日、東京・文京区の日本ボクシングコミッション本部事務局で行われた。前日本同級王者で、同級3位の佐川遼(28)=三迫=はリミットの57・1キロ、元WBA世界スーパーバンタム級王者で、日本フェザー級4位の久保隼(32)=真正=は57・0キロでともに1回でクリアした。
昨年2月の3度目の防衛戦で、丸田陽七太(森岡)に7回TKO負けした佐川は、10月に小坂烈(SUN-RISE)に8回TKO勝ち。再起を飾った。再起2戦目では元世界王者と対戦する。
「勝てばだいぶステップアップになる。メリットのある試合だなと思った」と意気込む。「距離の取り合い。先に抜け出せれば、自分の右ストレートを当てられる」と距離感が大事になるとした。
対する久保は昨年3月に3回TKO勝ちで再起2連勝を飾って以来の試合。当初はメインイベントに日本ウエルター級タイトルマッチが組まれていたが、王者の小原佳太(35)=三迫=が負傷したため、試合は中止に。セミファイナルだった久保の試合がメインに繰り上がった。
「どの試合も世界戦だと思ってやっている」と力を込めたが、「メインは嫌。待ち時間が嫌で、早く終わりたいので」と困惑していた。
プロ戦績は佐川が13戦11勝(6KO)2敗、久保が17戦15勝(10KO)2敗。