シェフラーV 松山からグリーンジャケット 愛妻の支えで胃痛も乗り越えた/マスターズ

サンスポ
前年優勝者の松山英樹(右)にグリーンジャケットを着せてもらうシェフラー(ロイター=共同)
前年優勝者の松山英樹(右)にグリーンジャケットを着せてもらうシェフラー(ロイター=共同)

【オーガスタ(米ジョージア州)10日(日本時間11日)=大泉英子】単独首位で出た世界ランキング1位のスコッティ・シェフラー(25)=米国=が71で回って通算10アンダーで逃げ切り、メジャー初制覇を果たした。米ツアー通算4勝目。14位で出た松山英樹(30)=LEXUS=は72で回り、通算2オーバーの14位で2連覇はならなかった。昨年2月の自動車事故から復帰したタイガー・ウッズ(46)=米国=は2日連続の78で、通算13オーバーの47位だった。

総立ちになったパトロンの拍手を背に、90センチのウイニングパットを沈めた。最後はダブルボギーでもOKの逃げ切りで、シェフラーが初優勝。勝者に授けられるグリーンジャケットを、前年覇者の松山から着せられた。

「冷静に見えるかもしれない。でもヒデキはわかると思うけど、きょうは長い一日だったし、タフな一日だった。ただ足元をしっかり見て、ショットに集中した」

第2日に首位に立ち、2位に3打差をつけて迎えた最終日。胸の内は揺れていた。「(朝に)僕は赤ちゃんのように泣いていた」。ここ2日間は胃痛が収まらず、朝食を準備してくれた妻・メレディスさんに「まだ(マスターズ制覇の)準備ができていないと思う」と泣き言を漏らした。しかし妻は「誰がそんなことを言っているの?」とピシャリ。2人で「僕らのことは神がコントロールしており、主が自分を導いてくれる。きょうは自分の番だ」と話して天を見上げ、懸命に冷静さを取り戻した。

2位のマキロイに5打差をつけて向かった18番(パー4)は、パーオンしながら数十センチを2度外して4パット。苦笑いした後、グリーン脇で待っていた妻と抱き合った。

タイガー・ウッズに憧れ、アイアンにシューズ、シャツまでもウッズのモデルを使う。「ゴルフ場のタイガーはありえないくらいすごい存在」。過去の活躍を動画で繰り返し見ており、この日はウッズが1997年大会に21歳で勝った姿をイメージしてプレー。そのウッズがツアーに戻った大会で、96年生まれの自身が頂点に立った。

「夢がかなった。言葉にならない」

2月の「フェニックス・オープン」で米ツアー初優勝を飾り、直近6戦で4勝。世界ランキング1位でのマスターズ制覇は史上5人目だ。強風と低温に苦しんだ選手が多かった中、4日間すべてアンダーパーはシェフラー1人だけ。25歳でのメジャー初優勝は、新時代の幕開けに過ぎない。

▼スコッティ・シェフラー(Scottie Scheffler) 1996年6月21日生まれ、25歳。米ニュージャージー州リッジウッド出身。テキサス大卒業後の2018年にプロ転向。19年に米下部ツアーで2勝。20年にレギュラーツアーでポイントランキング5位に入り、ルーキー・オブ・ザ・イヤーに選ばれた。22年2月の「フェニックス・オープン」での初優勝など米ツアー通算4勝。191センチ、91キロ。

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