金秀シニア沖縄オープン最終日(9日、沖縄・かねひで喜瀬CC=6873ヤード、パー72)今季開幕戦。首位と1打差の2位から出た塚田好宣(よしのぶ、52)=フリー=が5バーディー、2ボギーの69で回り、通算7アンダーで逆転優勝。シニアツアー参戦4年目で初Vを飾った。
800人近いギャラリーから初制覇を祝福された。かりゆしウエアの優勝ジャケットに袖を通した塚田が、よく日に焼けた顔をほころばせた。
「風もあって、難しいコースで勝てたので自信になりました」
夏のような暑さに加えて、沖縄特有の風に苦しむ選手が多い中、優勝争いは同じ最終組で回る手嶋多一(53)=ミズノ=との一騎打ちになった。1打リードで迎えた最終18番(パー5)ではフェアウエーバンカーに2度入れるピンチをパーでしのぎ、逃げ切った。
「レギュラーツアーでもチャンレンジツアーでも勝っている。海外にも挑戦したいので、その前に先輩たちに勝ちたかった」。前日首位のタワン・ウィラチャン(55)=タイ=や手嶋という強敵を逆転しての初優勝に手応えを得て、さらに高い目標を掲げた。(田代学)
◆前半4バーディーで2打差の首位に立ちながら、15番(パー4)のダブルボギーなどで逃げ切れず2位の手嶋多一「良かったですよ、途中まではね。15番は木の根元に球があって(第2打が)左打ちになった」
■塚田 好宣(つかだ・よしのぶ) 1969(昭和44)年8月24日生まれ、52歳。千葉・鎌ヶ谷市出身。14歳でゴルフを始め、94年に豪州でプロ転向。日本のプロテスト合格は99年。レギュラーツアーでは2013年「東建ホームメイトカップ」優勝。19年からシニアツアーに参戦、昨季賞金ランキング18位(約1367万円)。178センチ、78キロ。