地震などの災害時に水をどう確保するかは重大な問題だ。風呂の残り湯などをためておく行為について「NG」だと識者がSNSで発信したところ、賛否が飛び交い、プチ炎上状態になった。災害大国日本において、正しい備えはどちらなのかだろうか。
3月17日、国際災害レスキューナースの辻直美氏がツイッターで、「地震が起きたら、お風呂に水をためるは実はダメ」と投稿するとともに、「くみ水を流してトイレを使うのは絶対ダメ!!!」「お風呂にためた水は清潔ですか?」などと画像付きで投稿した。
すると「教えて頂きありがとうございました」などの投稿があり、多くの「いいね」が付いた。一方で、「水ためるのは間違いなく有効と断言できる」「風呂に水ためは常識」といった反論もあった。
辻氏に改めて聞いてみると、「ツイッターでは説明しきれない部分があったが、風呂の水を何のために使うかを考えたときに、古い一戸建てや共同住宅のトイレは配管が壊れている場合もあり、使用を避けたい。火災時も、ためた水より消火器の方がより有効で、衛生面を考えても、使用は避けたいということだ。災害の情報は日々新しくなるので、アップデートしておきたい」とのことだった。