ロシア下院議会の有力議員から「北海道はロシアのものだ」と、領土的野心をむき出しにした発言が飛び出した。ロシアによる残虐非道なウクライナ侵攻に対し、日本を含む西側諸国はロシアへの経済制裁を強化している。有力議員はこれに反発したようで、ロシア軍も不法占拠している北方領土で軍事演習を行うなど不穏な動きを活発化させている。要警戒だ。
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「どんな国も、隣国に対し領土要求を出せる。専門家によると、北海道の全権はロシアにある」「日本の政治家は、第二次世界大戦の教訓を学んではいない。(旧日本軍の)関東軍がたどった運命を思い知らせ、その記憶を新たに思い起こさせなければならない」
ロシアのオンラインメディア「レグナム通信」は4日、セルゲイ・ミロノフ下院副議長の、このような発言を報じた。
ミロノフ氏は、ロシア議会で上院議長を務めるなど、ロシア政界では知られた人物だ。中道左派の野党議員だが、ウラジーミル・プーチン政権との関係も近いとされる。
問題の発言は、「専門家」が誰を指すかも不明で、根拠がない。