(セ・リーグ、阪神―広島、4回戦、8日、甲子園)阪神のメル・ロハス・ジュニア外野手(31)が、六回に代打で同点打を放った。
「どんな形でもランナーをホームまでかえしたいと思っていたよ。チームが1点ずつ取って『絶対に追いつくぞ』というムードだったし、アグレッシブに攻めていった結果がタイムリーになってよかったね」
2―3の六回2死二塁でコールされ、左打席へ。相手先発の大瀬良が真ん中高めに投じた143キロの直球を振り抜き、前進していた右翼の頭を軽々と越える一打で二塁走者・糸原をホームへと迎え入れた。自身は二塁を回ったところで足がもつれてしまい、三塁ベース上でタッチアウトとなったものの、試合を振り出しに戻し、スタンドから大きな拍手を浴びた(記録は右越え二塁打)。
3月30日の広島戦(マツダ)で放った左中間への1号ソロ以来、今季2本目の安打をマーク。最近は代打での出場が続いているが、持ち前の長打力と勝負強さを発揮。「この試合、チームのみんなでなんとしても勝ちに行くよ」とチームを勢いづけた。