ミドルウェアエンジニアってどんな仕事? 仕事内容やキャリアパス、転職方法を紹介

SankeiBiz

はじめに

IT関連の仕事への転職を検討している方の中には、「ミドルウェアエンジニア」という仕事を目にしたことがある方もいるのではないでしょうか。一方で、具体的な仕事内容がわからなかったり、そもそも「ミドルウェア」とは何だろう、と疑問に思う方も少なくないでしょう。そこで今回は、ミドルウェアとは何か、そしてミドルウェアエンジニアの仕事内容や必要なスキルについて解説します。

ミドルウェアとは?

※画像はイメージです(Getty Images)
※画像はイメージです(Getty Images)

ミドルウェアとは、端的に言うと「OSとアプリやソフトウェアの中間で、双方の橋渡しの役割を担うソフトウェア」のことです。

たとえば、アプリが要求する多様な動作は、ときにハードウェア(OS)だけでは対応しきれないケースがあります。ミドルウェアは、OSに代わり音声や動画の再生や通信を行うことで、双方のサポートを担う存在として動作します。近年、ネット環境やマルチメディアの進歩は目覚ましいものです。それ故に、特定のソフトに依存せずマルチメディアや通信に対応できるミドルウェアの重要性も増しています。

ハードウェア・ソフトウェアとの違いについて

ハードウェアとソフトウェアとの違いは、それぞれの役割によって見分けられます。

ハードウェアは、OSやコンピューターの本体や内部の電子回路、周辺機器など、実際に形として見えるものを指します。そして、ソフトウェアは、コンピューターなどのハードウェアに対して命令を出すためのプログラムのことです。そして、ミドルウェアはこのふたつの仲介として位置し、ソフトウェアが出した命令をハードウェアが実現できるように、データ通信やメディアの再生機能を通してサポートを行います。

つまり、簡略的に言えばハードウェアは装置、ソフトウェアは命令、ミドルウェアは命令を装置が実行するための橋渡し、と覚えておくとよいでしょう。

ミドルウェアエンジニアの仕事内容

ミドルウェアエンジニアの仕事内容は、主に「ミドルウェアを設計し、開発および実装、そして正確に動くか確かめるためのテスト」です。具体的な仕事内容や手順は、以下の流れが一般的です。

1.要件定義

システムの要件(何を求められているのか)を確かめる

2.基本設計

どんなミドルウェアを用いて、どういった機能が使えるようにするかを決定する

3.詳細設計

基本設計で決めた内容をもとに、実際に機能を使えるようにする方法やあらゆるパラメータの設定などの詳細部分を検討、設計する

4.実装

上記の設計に沿って、機能の実装や詳細の設定を行う

5.テスト

動作が正常かどうか、そして最初の要件を満たす動き方をするかどうか確認する。

これらの一連の流れには、各工程において専門知識はもちろん、高いプログラミングのスキルが必須となります。また、ときに他の人とチームとして動きひとつのミドルウェアを完成させるケースも少なくないため、協調性が求められる場面もあるでしょう。

ミドルウェアエンジニアに求められるスキル・資格

ここからは、ミドルウェアエンジニアの業務で必要なスキルや資格について紹介します。まず、以下は必要なスキルの一例です。

【ミドルウェアにまつわる知識】

WebサーバやAPサーバ、データベースなど、ミドルウェアの仕様は様々。そのため、システム要件に沿う設計などの業務を遂行するためには、ミドルウェアの各種設定方法や表示の読み方など、詳細を把握しておく必要があります。

【OS、アプリケーションソフトにまつわる知識】

ミドルウェアは、ハードウェアとソフトウェアの橋渡しであると先ほども説明しました。円滑な双方のサポートを可能にするミドルウェアの開発には、ミドルウェアと同じくらいOSやソフトウェア、アプリへの理解は不可欠です。

【コミュニケーション能力】

システム開発において、同チームの人はもちろん、OSやアプリケーションソフトを担うそれぞれの担当者とも打ち合わせや連携を取る必要があります。業務の遂行のためには、「相手の話を聞き自分の話したいことを論理的かつわかりやすく伝える」スキルは必須と言えるでしょう。

ミドルウェアエンジニアとして働く上で、資格は必ず取得していなければならない訳ではありません。ただ、以下のような資格を持っておくと業務に役立ちやすいでしょう。

  • 基本情報技術者試験/応用情報技術者試験
  • ミドルウェア製品の製造企業が主催する各種ベンダー資格 など

ミドルウェアエンジニアの将来性

ミドルウェアエンジニアの市場価値や将来性は、今後も向上していく傾向にあると考えられます。ミドルウェアは、年々拡大する「クラウド」や「ビッグデータ」の活用においても欠かせない要素のためです。

たとえば、クラウドやビッグデータをユーザーがより管理しやすくするためには、ミドルウェアによってさらに活用しやすく、管理しやすい「環境」を整える必要があります。そして、その環境を整えるのはミドルウェアエンジニアの技術の見せ所です。そのため、ミドルウェアエンジニアの需要は今後もどんどん高まっていくと考えられます。

ただし、ミドルウェアエンジニアはミドルウェアの知識や技術だけあれば良いという訳ではなく、橋渡しとしての機能を充分に果たすため、ハードウェアであるOS、ソフトウェアの知識も不可欠です。

そのため、ミドルウェアエンジニアは将来性のある仕事ですが、活躍するためには個人においても常に知識や技術を刷新し続ける必要があります。

ミドルウェアエンジニアのキャリアパス

※画像はイメージです(Getty Images)

ミドルウェアエンジニアは、業務を通して高い知識や技術を身に付けることで、非常に幅広いキャリアパスを獲得できる可能性が高くなると言えるでしょう。

一例ですが、ある特定の分野におけるミドルウェアを徹底的に追及し、知識や技術を深めることで、その分野のミドルウェアに関する「スペシャリスト」として活躍する道があります。その一方で、企業に勤め続けて開発業務や運用の経験を経て、「チームリーダー」、「プロジェクトマネージャー」として昇進の道を歩む人もいるでしょう。

他にも、ミドルウェアエンジニアの業務で身に付けた知識をもとに、「ITコンサルタント」として転職、独立する道も選択肢のひとつです。いずれにしても、ミドルウェアに関する知識やスキルは他のIT関連職においても非常に役立つものであるため、ミドルウェアエンジニア以外にも多様な選択肢が存在します。

ミドルウェアエンジニアへの転職を目指す方法

ミドルウェアエンジニアへの転職は、経験・未経験によって活動方針が多少変わります。そのため、自身の経歴やミドルウェア開発にまつわる知識の有無で転職活動に臨むとよいでしょう。

たとえば、もうすでに別の企業でミドルウェアエンジニアの業務を経験している、もしくは関連資格を所持しているならば、その経験や資格を強みとしてアピールするとよいでしょう。

未経験の場合は、未経験可と明示されている求人に応募する、もしくは未経験であっても入社後に研修を行うと記載されている企業に応募するのがおすすめです。ただし、企業はたとえ未経験であっても、最低限基礎的な知識を持っている人材を求める傾向にあります。そのため、転職活動と並行して独学やスクールを活用するなどしてITにまつわる知識を学んでおくとよいでしょう。

未経験でもミドルウェアエンジニアへの転職はもちろん可能ですが、どうしても知識や技術が浅いというイメージは否めません。そのため、資格など勉強していることがあるならばしっかりとその旨をアピールするなど、業務に対する意欲の高さを伝えることが大切です。

まとめ

ミドルウェアは、近年のインターネット関連分野やマルチメディアの発達によって、どんどん需要が高まっています。その結果ミドルウェアの開発ができるミドルウェアエンジニアも、今後企業に求められる機会が増えてくると言えるでしょう。

そのため、エンジニアの仕事に興味がある、もしくはIT分野で需要が安定した職種を目指したいという場合は、ミドルウェアエンジニアへの転職を検討してみるのもおすすめです。



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