【オーガスタ(米ジョージア州)3日(日本時間4日)=大泉英子】男子ゴルフの今季メジャー第1戦「マスターズ」は7日から4日間、当地のオーガスタナショナルGC(7475ヤード、パー72)で行われる。史上4人目の連覇に挑む松山英樹(30)=LEXUS=は1年ぶりに会場入りして調整。昨年2月に自動車事故で右脚に重傷を負い、出場できるか注目される大会5勝のタイガー・ウッズ(46)=米国=も姿を現した。
日本男子悲願のメジャー制覇から1年。松山が王者としてオーガスタに帰ってきた。ショット練習場では、歩み寄ってきたウッズと力強い握手を交わした。今年の大会で最も注目される2人が、早くも顔合わせした。
中継局のTBSによると、松山はウッズから「チャンピオン! チャンピオン! ディナーの準備はできた?」と、ちゃめっ気たっぷりの言葉をかけられたという。アジア勢初の覇者として臨む今大会は、未開の世界だ。優勝者へのグリーンジャケット贈呈など恒例の儀式も数多い。中でも注目は、開幕2日前の5日に歴代覇者が集うチャンピオンズディナー。前年優勝者がメニューを決定するだけに、ウッズも2日後が待ちきれない様子。松山の王者としての振る舞いには、世界中の視線が集まる。
ただ、体調に不安を抱えての会場入りだ。3月上旬から首周辺の痛みで欠場が続き、前週の「テキサス・オープン」で4週ぶりに実戦復帰。しかし第2ラウンド途中で棄権した。この日も練習グリーンでは、首を押さえるしぐさを何度も見せた。ショット練習は約15分間、ハーフスイングにとどめた。その後は、ウエッジとパターを手にコースへ。万全といえない中、試行錯誤を重ねる。
一方でウッズは、右脚の重傷からの復帰が期待される。3日にはツイッターに「出場するかどうかは大会当日になるだろう」と記した。この日は10分ほどショット練習を行った後にコース入り。勾配のあるオーガスタで、歩いてのプレーが可能かを確認したようだ。
試練を抱えての大舞台。健闘を誓い合った日米のスターが、勝負のときに備える。