開幕が遅れたメジャーリーグが、いよいよ7日(日本時間8日)に開幕する。今季から打順に入った先発投手が、降板後もDHとして出場できる「大谷ルール」を導入。初の開幕投手(アストロズ戦)を務めるエンゼルスの大谷翔平投手(27)は、オープン戦で3本塁打と期待が膨んでいる。「投」では新魔球に全米が騒然。「スプリットチェンジ」などと伝えられているが一体どんな球なのか。2007年にこの魔球を駆使しレッドソックス1年目でオールスター戦に出場した岡島秀樹氏(46)が正体を明かし、今季の大谷を予想した。
◇
今年はキャンプイン(3月16日)が遅れましたが、キャンプは短い方が投手にはいい方に出ると思います。
オープン戦(3月19日開幕)が短いので「大丈夫か?」という人もいますが、キャンプもオープン戦も長いと、実は疲れます。メジャーのキャンプは練習量は少ないですが、休みがない。同じような流れが続いて、マンネリになってくる。メジャーリーガーはしっかり体ができあがってキャンプインするので、すぐに試合のできる状態の投手は、キャンプが短い方がうれしいと思います。
一方、打者は大変です。オープン戦に多く出場することで、生きた球を打てる機会が増えて、感覚が戻ってくるのです。自主トレやキャンプの打撃練習とは全然違います。だから開幕直後は投手有利で、打者は不利になります。
大谷選手は、今年は新球の「スプリットチェンジ」を投げ、米メディアでは〝魔球〟と話題になっています。僕もレッドソックスに移籍したときにこの球を投げ始め、ボストンのメディアに「オキドキボール」と名付けられました。