日本人の生活に浸透している米国製品
こんにちは、桶井道(おけいどん)です。連載10回目、今回は「米国株投資は危なくないこと」について書きます。2021年から米国株ブームが来ています。米国株投資本が多く出版され、雑誌でも米国株特集をよく見かけます。私も、「今日からFIRE! おけいどん式 40代でも遅くない退職準備&資産形成術」というFIRE本を出版し、そのなかで米国株投資について触れております。SNSやブログでも米国株に関する話題を多く見ます。
ところが、実際は、株式投資家のうちで、米国株に投資をしている人口はまだまだ少ないのが現状です。それはなぜか? 米国株投資が危険と思われているからでしょう。私の交友関係で、株式投資をしている人でも、「外国まで手を出すのはリスクが高い」といいます。
本当に、米国株投資は危険なものなのでしょうか? 私はそうは思いません。むしろ、米国株は、私のFIREを、確実に後押ししてくれました。日米両方に投資してきた私の経験からしますと、日本株だけで資産形成するよりも、米国株を取り入れた方が、資産成長スピードが速いと感じます。
株式投資のことを考える前に、あなたの日常生活を想像してみましょう。
あなたは、新型コロナウイルスワクチンの接種を済ませましたか? きっと、ファイザーかモデルナだったでしょう。ともに米国企業です。
仕事でもプライベートでも調べたいことがあれば、グーグルで検索していることでしょう。携帯電話では、キャリアメールよりもGmailを使っているでしょう。そのスマートフォンもアップルのiPhoneでしょう。もしくはグーグルが開発したアンドロイドですね。会社では、マイクロソフトのWordやExcelを使っていることでしょう。ツイッターやフェイスブック、インスタグラムなどSNSのアカウントをお持ちだと思います。YouTubeを視聴すると思います。アマゾンで買い物をしているでしょう。財布にはビザカードかマスターカードのどちらかが入っているはずです。自販機でコカ・コーラを買い、スターバックスでフラペチーノを飲むでしょう。P&Gの日用品もお使いでしょう。
これら、すべて米国企業です。
さらに、私たちが日々食べる、パン、麺類、スイーツに使われている小麦の多くが米国産です。大豆も同様に多くが米国産です。
日本人の生活に、知らず知らずのうちに、これだけ米国製品や米国企業が浸透しています。米国抜きに私たちの生活は成り立たないところまで来ているのです。
では、これら米国製品や米国企業を、どこか危険だと思って使っているでしょうか? 全く、そんな思考はありませんね。利用するのは安全だけど、投資するのは危険なのでしょうか? 私は、米国株投資が危険であると感じるのは、新たなものを嫌う、単なる「現状維持バイアス」だと思います。
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